クール・アンド・ザ・ギャング(Kool & the Gang)は、アメリカのソウル・R&B・ファンクのバンド。
クール&ザ・ギャングは1970年代はジャズをベースにしたファンク・ユニットだったが、1979年にポップ歌手のジェイムズ・”J.T.”・テイラーをヴォーカリストに加えた後の1980年代にはポピュラーなR&Bグループとなった。
・ Kool & the Gang / amazon.co.jp
・ Spotify : Kool & the Gang / クール・アンド・ザ・ギャング
Kool & the Gang / クール・アンド・ザ・ギャングの活動
1964年、ニュージャージー州にて、ベースのロバート”クール”・ベル、キーボードのロナルド・ベルの兄弟を中心に結成。1969年デビュー。結成当初はリード・ヴォーカルはおらず、ジャズ・ファンクを中心とした曲を演奏していた。デビュー後しばらくはヒットに恵まれなかったが、1973年「Funky Stuff」(ファンキー・スタッフ、Billboard誌が29位、以下Billboad誌のチャート最高位)が初のTop50入りを果たしブレイク。1974年、「Jungle Boogie」(ジャングル・ブギー)を発表、22週に渡りチャート圏内に入り最高4位まであがる初のTOP10ヒットとなると、続く「Hollywood Swinging」(ハリウッド・スウィンギング、Hot100 6位)も大ヒット。これらのヒットを契機に一躍人気ファンクバンドとなり、1977年には大ヒット映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のサウンドトラックに曲(オープン・セサミ)を提供した。その後しばらく低迷したが、1979年にジェームス・”JT”・テイラーが加入し、デオダート制作の1980年「Ladies Night」(Hot100 最高8位、Black 3週連続1位)、「Too Hot」(Hot100 最高5位、Black3位)など全米ポップ・チャートでもヒットを連発した。
Kool & the Gang / クール・アンド・ザ・ギャングの代表的なヒット曲
1980年暮れに彼ら最大のヒットとなる「Celebration」(Hot100 2週連続1位、81年年間総合6位)を発表。81年のBlack Singlesチャートで,6週連続1位を獲得する。この曲は、アメリカのイベントやパーティーなどでよく使用されてきた。
その後1981年から1982年にかけ
「Take My Heart (You Can Have It If You Want It)」(Hot100 17位、Black 1位)、
「Get Down On It」(Hot100 10位、Black 4位)、
「Big Fun」(Hot100 21位、Black 6位)とヒットを出した。
1983年には、「Joanna」(Hot100 2位、Black 1位、Adult Contemporary 2位)を発表。
以降、1984年に「Tonight」(Hot100 13位、Black 7位)、
「Fresh」(Hot100 9位、Black 1位、Dance 1位、Adult Contemporary 5位)、
「Misled」(Hot100 10位、Black 3位、Dance 9位)、
1985年には「Cherish」(Hot100 2位、Black 1位、Adult Contemporary 1位)とヒットが続いた。
1986,87年には「Victory」(Hot100 10位、Black 2位)、「Stone Love」(Hot100 10位、Black 4位)
がトップ10入りしたが、1988年にJTテイラーが脱退。
その後、元ダズ・バンドのスキップ・マーティンがリードとして加入した。しかしグループは、80年代末以降ヒット曲に恵まれなくなってしまう。ソロとなったJTテイラーは、レジーナ・ベルとのデュエットなどを発表するが大きなヒットにはならず、1996年にグループに戻った。グループは、TOP10入り12曲の記録を残し第一線から退いた。